キベラスラム。ナイロビにある世界最大のスラム街。

♠キベラスラムって何?
スラムって何?
スラムって何って聞かれて答えられますか?
自分は汚い・くさい・金ないの3Kのイメージですね。
Wikipediaによると、
貧困の過密地域ですね。
キベラスラムとは?
そんなスラムの中でも世界最大のスラム街がケニアのナイロビにはあります。
キベラスラムです。
このキベラスラムの人口は100万人。面積は東京ドーム50個分。デカい。
ちなみに日本で人口100万人の都市は東京・横浜・大阪・名古屋・札幌・神戸・京都・福岡・川崎・さいたま・広島・仙台の12か所だけだそうです。仙台の人口は104万人。
この12か所以外の都市はキベラスラムの人口より少ないらしいです。
考えてみてください。めっちゃ人多くないですか?
ここまでのまとめ
・スラムとは貧困の過密地域
・キベラスラムは世界最大のスラム街
・キベラスラムの人口は仙台と同じぐらい。面積は東京ドーム50個分
♠キベラスラムの行き方
主な行き方は3つです
早川千晶さんのツアー
ナイロビのキベラスラムにあるマゴソスクールの運営者である「早川千晶」さんのスタディーツアーに参加する方法。
日程は早川さんのfacebookなどに記載してあります。値段は人数によって変動しますが、私が行こうとした回は6000ケニアシリングでした。
日程の都合で残念ながらこのツアーには参加できませんでしたが、日本語である点と、ボディーガードを雇ってくれる点でかなりオススメです。
Kibera Tours
「Kibera Tour」で検索すると一番上に出てきます。一人2500ケニアシリング。送迎は2000シリング。
集合場所までタクシーで行かなければいけない点と(一人で行けるなら行ってもかまいません。ただナイロビの街は危険です)、メールの対応が雑だった点からキャンセルしました。
ニューケニアロッジで頼む
日本人バックパッカーの8割がここの宿に訪れることでしょう。ニューケニアロッジでもキベラツアーを申し込めます。
値段は2000ケニアシリング。一人で急遽行きたいって行ったら手配していただきました。
時間もフレキシブルで、値段も他に比べて安く、宿まで迎えに来てくれます。
移動費も100ケニアシリングでした。
※注意点※
キベラスラムは危険な場所です。必ず現地の人と行きましょう。個人で行くのは絶対にやめましょう。
地味な服で最低限のお金だけ持っていけば大丈夫です。
♠じゃあ、行ってみよう。
私はニューケニアロッジで申し込みました。
迎えは時間どおり来て、宿からバス停まで歩きます。
バスに乗り、キベラスラムに到着です。
この日は天気が良く暑い。でも今までいたモンバサに比べたら全然過ごしやすかったです。
「ここがキベラスラムの始まりだよ」とガイドは言いました。
キベラツアースタートです。
なんだか緊張してきました。
世界最大のスラム街ってどんなのなんだ?危険なやつらがうじゃうじゃいるのか?
そんな予想を裏切られます。
歩いていくと両側に店があり、色々な物が売っています。
正直ケニアの田舎の孤児院や、もっとぼろい店も見てきたので
(あっ、こんなもんか。全然普通じゃん)
そう思いました。
全然貧しそうに見えないじゃん。貧しそうに見えるっていうのがよく分からないけど。
そして空気が変わります。
奥に進むたび自分の想像していたスラムが広がっていました。
ガイドは言います。
「スラムの人々は環境なんか気にしない。」
ゴミだらけでした。
そしてくさい。例えるならザリガニの匂いがします。
「ここで売られている物は都市では10倍の値段の値段がする。俺らの命は安い。」
「強い物が生き残る。」
「強い物って?」
「辛抱強く働く者。彼らに休日はない。」
何なんだ。働けない者はどうするのだ。死を待つしかないのか?
「ここの人達貧しそうに見えないけど。」
「見せないだけ。」
特別に貧しいって感じに見えたわけではない。
ただ、何かを訴える目をしていた。
本当に怖かった正直。何もしていないのによく分からない圧力に押しつぶされそうになった。受験の前日に緊張で寝れないとかそういう状態じゃない。
なんか分からないけど本当に苦しかった。
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このキベラスラムの人口は増え続けているという。
ここで生まれる人、貧しくてここにやってくる人様々です。
仙台の人口ぐらいいるのにさらに増えているんですよ。
最後のエリア。この電柱。
スラムの人曰く、政府が勝手に電柱を建てたという。
理由はスラムの人々から電気代と言う名のお金を徴収するため。
本当のところはよく分かりません。
実際に電気は便利だし、それを使う機会を政府は与えているのかもしれません。
最後にバスまで送ってもらい、ほんの少しのチップを渡してキベラスラムを去りました。
バスに乗ってからの安心感は半端ありません。
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キベラスラムツアーに関しては賛否両論あると思います。
お金を払って貧しい人を見るという行為だからです。しかも直接的に。隠しようがない。
私は行きました。正直行きたかった。
お金を持っている人間が、お金を持っていない人間を見たい。残酷です。
このツアーはキベラで生まれ育ち、キベラの孤児院を支援している方がガイドしています。
お金も彼に直接渡すため、どこかの団体に搾取されるとかいうことはありません。
いい感じに言うと、ツアーによってキベラにお金が渡る。参加したい人がツアーに参加する。いわばWin-Winの関係です。
でもやっぱり本当の貧困を見たいと思ってしまった自分の心がなんだか悔しいです。
アフリカにはもっと生きづらい紛争地域などもあります。
何もできなくても、「知らない」から「分かった気になる」状態まではなりたいです。何に関しても。
ちなみに日本にもスラム街があります。
ここも日本に帰国したら訪れたいと思ってしまう自分がいます。
キベラスラムはわりと有名で、支援も多いらしい。
逆に小さい郊外のスラムに住んでいる人は、誰にも気づかれずに死んでいくのだろうか?
キベラの子供達は空腹を紛らわせるために、接着剤のような幻覚溶剤を嗅ぐらしい。ニューヨークタイムズによると。
感想
世界最大級のキベラスラム。「スラム」と言われて予想していた世界が広がっていた。それ以上でも以下でもない。
日本人の感覚の「貧困」を見た。
♠おまけ
日本にも「スラム」は存在します。
本当です。
大阪府あいりん地区
引用:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f1/Airin-District_Osaka_Japan02.jpg
ここが一番有名です。身分証がなくても口座が作れるらしいです。
自動販売機は50円から。路上販売も多いという。
神奈川県寿町
引用:https://blog.goo.ne.jp/hagemarupika/e/07aeeb8caeef5559e1cc9bfd4ef6c6ed
かつて船に荷物を運びこむ日雇い労働者の街だったらしいですが、今ではその仕事が減っているそうです。
生活保護率もかなり高いんだとか。
東京都山谷地区
引用:https://livedoor.blogimg.jp/dagashiyaro-dagashi/imgs/c/8/c87adabf.jpg
東京都にもスラムはあります。やはりどこの都市にもスラムは存在するのですね。
東京都で滞在費が安いということもあり、外国人旅行者に人気の街となりつつあるんだとか。
多分日本帰ったらここに行くんだろうなぁ。
何気ない日常をこれからも大切に。
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