再び、南スーダンの難民居住区へ。
南スーダンの難民居住区に入りました。
2回目です。
今回は現地NGOのスタッフへのインタビュー、散策、支援者の調査です。
本日もガタガタ道を走り到着です。
—現地NGOのスタッフへのインタビュー
ここの居住区はどう?
安全で公平だよ。
何人家族?
8人。
6人。
ここに来る前、南スーダンでは何をしていたの?
学生だった。
そうなんだ。今何歳?
21歳。
20歳。
ここの居住区の問題点というか、変わってほしいところは?
食糧の種類と量が少ない。
それに土地も少ない。
やっぱり南スーダンには帰りたい?
紛争があるから帰れない。
何で紛争が起きてしまうんだと思う?
南スーダンの政府が大きな原因。
政府の機関が機能していない。
このように(現地のNGOが)活動することはどう思う?
本当に助かる。他の組織のサポートは無いから。
(厳密には大手の国際機関が支援していますが、小さく個人に寄り添うNGOは一つしかないと思われます。)
どんなものが欲しい?
マットレスやベッドカバー。
孤児院があればもっと多くの子供が勉強できる。
あなたの夢は?
看護師になりたい。看護師になって多くの人を救いたい。
教師になりたい。読み書きが出来ない子供がいるので、教えてあげたい。
最後に夢を力強く語っている姿が印象的でした。
日本の20-21歳に質問したら、「大企業に入りたい、安定しているから。」とでも言うでしょう。
本当にわかりません。何故暗い過去を抱えながら前を向き、夢に向かって走り続けられるのでしょうか。
その姿は本当にかっこいいものでした。
—居住区を散策してみた
少し時間があったので、現地NGOのスタッフ(彼も同様に難民です)とともに居住区内を散策させていただきました。
こちらはマーケットの様子。
写真だと綺麗に見えますが、なんだか緊張感が漂っていました。
奥に見えるのはクラブだそうです。
こちらはグラウンド。
青いのは教会。
農作物を育てています。
そしてその後、居住区のレストランでご飯を食べました。
ナスと肉が美味しかったです。
居住区の雰囲気は本当に伝えるのが難しくて、
ゲームで例えると、メタルギアの世界に入った感じでした。(絶対伝わらない。。)
2回目の訪問でしたが、僕はものすごく緊張していて、
宿に戻った後はすぐ寝てしまいました。
危険とか、怖いという感情ではないですが、
言葉に表せない感情でした。
ちなみにトイレはこんな感じでした。岩積んだだけです。
—支援者の調査
今回私たちは現地のNGOに協力する形で人道支援、またサッカーチーム設立のサポートを行いました。
前者の人道支援は3つのステップがあります。
支援前の調査、支援、支援後の調査です。
今回は最初のステップである、支援前の調査でした。
大手の国際機関とは違い、居住区の中でも特に支援が必要な人、一人ひとりにあった支援を行います。
そのため少し手間はかかってしまいますが、支援前の調査には力を入れています。
この日は対象者である世帯のうち、3世帯の調査を行いました。
調査対象者は入り口から離れたエリアに住んでいました。
詳しい調査内容はお伝えできないですが、
一世帯目は妻も自分もHIV感染者、
二世帯目は妻が3人(死別、南スーダン在住、今同棲中)いる12人家族でサルを飼っているファンキーなHIV感染者、
三世帯目は対象者が現在病院にいるため、代理の年配の方
でした。
一番印象的だったのは、最後の代理の方と話している時に最後に言われた言葉でした。
「ここの女性は病院に行ってしまって子供達が取り残されている。そして面倒を見ている私も片目が見えず、足の調子が悪い。国際機関が建ててくれたくれたこの家は危険だから入れない(とてもガタガタで崩壊しそうでした。)。私たち難民は今でも苦しんでいる。」
アフリカの子どもって外国人見たら笑顔で
「How are you?」って言ったり、握手してきたりするんですね。
気分はAKB48です。
でもここの家の子供は、全くそんなことなくて、
本当に深い闇を抱えているようでした。
目を合わせるとその闇に引きずり込まれるような感じがしました。
—終わりに
僕自身の居住区への訪問はこれで終了です。
今後は現地に残るメンバーが引き続き活動します。
今回の2回の訪問で感じたことは、
「死」と「闇」です。
「死」は当たり前ですが、人間いつか死ぬのだなぁいうこと。
そして難民居住区の方は身近な人間の「死」を経験しています。
他人による「死」はいいことではありません。人を殺してはいけません。
それを食い止めていきたいです。
「闇」は本当に闇という言葉しか思いつかなかったのですが、
居住区の雰囲気、子どもの目を見て感じました。
この居住区では僕たちが訪問する前に自殺者が出てしまったようです。
僕たちは微力でも「闇」の中の「光」となっていければと思います。
調査での二世帯目の猿はこちら。
まだまだ心の整理がついていない部分も多いですが、ウガンダから日本に戻ります。
あとはメンバー任せた。光を灯してくれ。
※ここで撮影した写真は本人もしくは、現地NGOのスタッフの許可を得て撮影しています。
現地のNGOの方々にはこの渡航中本当にお世話になりました。感謝申し上げます。
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